新潟県美術博物館主催「橋本龍美展」

新潟県美術博物館館長

 橋本氏の絵は、お化け地蔵や鬼、キツネやタヌキ、妖怪などが登場し不思議な世界がくり広げられます。それは、まるで日本の庶民の誰もが、幼い頃経験する恐ろしくも懐かしい夜噺の世界です。橋本氏は大和絵や山水画など日本画の伝統を生かした、独自の表現方法を駆使して、時にはユーモラスに、時には鋭く、そして又深く、温かく人間を追及している画家と言えましょう。

 昭和3年、加茂市に生まれた橋本龍美氏は、不屈の精神力と、優れた画才によって独力で実力を磨き、現代日本美術展コンクール賞など多数の受賞歴を持ち、現在、創画会員として活躍中です。

 変転極まりない日本の現代美術界にあって、泰然としてひたすら独自の画境を追求している橋本氏の画業は、誠に貴重なものであります。




新潟市美術館主催「日本画/現代の視覚展」

谷 哲夫氏

 橋本龍美の土俗的世界は、常に彼の故郷、加茂市の祭りや民謡、伝承の世界に通じている。この作品(祭人1996年)では、形体のユーモラスな感覚と、切絵のような扱い方が魅力的だ。




新潟県美術博物館主催「名作にみるふるさと新潟展」

久保 尋二氏

 日本に伝承されてきた土俗的なものを題材として、故郷の思い出や幼い頃の体験を、独自の画風で表現している。

 

 

戻る    次へ