慶長以前、上杉氏の崇敬厚く神領を寄進されました。新発田藩主溝口氏に至って社領の寄進、本殿等の造営をし、国土の平穏と五穀の豊穣を祈願されました。神社に社格が制定された明治5年、県内一号に「県社」に指定され、以来春季例大祭には県知事が参列されました。
昭和36年9月16日に襲来した第2室戸台風により、神域は大被害を蒙り大杉が約200本も倒れましたが、今なお亭々たる老杉に囲まれています。これらの老杉は加茂町年寄浅野氏が34年間にわたって植林したもので、350年を経た現在も森厳の気は人の襟を正させます。
古歌に
“繁栄(むくさか)に立てる鉾杉見てもなお
先ず仰がるる賀茂の大神”
と歌われております。
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■御神木(市指定文化財)
加茂山剣ヶ峰近くにあって樹齢千年を超える天然杉である。翁杉(じじすぎ)と呼ぶ。
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